西洋医学では、冷え性を一般的に病気とはみなさない場合が多いです。
しかし、東洋医学では、冷え性を未病、病気のサイン、重大な病気の誘因だと考えられています。
漢方薬による治療は、患者一人一位の体質や症状などを考慮して行われます。
桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
冷え性の解消に効果があります。
関節の痛みと腫れ、神経痛を和らげます。
通常、四肢関節の疼痛、膨張、麻痺などに用いられます。
加味逍遥散(かみしょうようさん)
更年期障害、血の道症、冷え性、月経不順、月経困難症、不眠症、軽度うつ状態に効果があります。
また、肩こり、めまい、頭痛、動機、不眠、精神不安の症状を和らげる効果があります。
真武湯(しんぶとう)
慢性的な下痢、慢性胃腸炎、過敏性腸症候群、慢性胃炎、胃下垂症、疲労倦怠、めまい、低血圧症、神経衰弱、冷え性、老人性皮膚掻痒症、風邪、脊髄疾患による運動・知覚麻痺、脳血管障害後遺症を緩和する効果があります。
痩せた虚弱者で、冷え、全身の倦怠感、慢性下痢、めまいがあり、平熱が低い患者に処方されます。