冷え性


冷えや低体温は万病の元ともいわれ、肩こり、頭痛、腹痛、生理痛、不眠などの不快な症状が現れてきます。

例えば、女性の冷えは不妊の原因の1つとも考えられます。

冷えは女性に多く、血行不良や更年期などが関係していると考えられます。

概要

冷え性は、特に手や足の先などの四肢の末端、あるいは上腕部、大腿部などが温まらずに、冷えているような感覚が常に自覚される状態のことです。

症状

冷え性の症状としては、手足の冷えなどの体の末端の冷え(末端冷え性)のほか、下半身だけが冷える下半身型冷え性や体の内側、つまり内臓が冷える内臓型冷え性もあります。

女性の場合、肌荒れ、生理痛、生理不順、頭痛、めまい、腹痛、体のだるさ、不眠などが起こります。

末端冷え性

手足の先が特に冷えてしまう冷え性のことを、末端冷え性=四肢末端冷え性といいます。

症状としては、次のようなものがあります。

  • 手足が冷たい、手足が冷える
  • 肌があれる
  • 頭が重い
  • 寝付けない

末端冷え性は、ただ冷えて困るというだけではありません。

冷えのせいで目が覚めて寝られなくなり、不眠症や睡眠障害を訴える人もいます。

下半身型冷え性

下半身型冷え性は、上半身は温かいのが特徴で、腰の骨の変形などによって腰の神経に影響し、血流が悪くなっていることや加齢による動脈硬化が考えられます。

症状としては、次のようなものがあります。

  • 上半身は温かいのに下半身が冷たい
  • 冷え性対策の、足湯を行っても効果がない
  • 年齢とともに下半身が冷えるようになった
  • 腰が重い

下半身の血流が減ることで足の末端へ熱がは小部なくなり、足の先から腰にかけて冷えてしまいます。

内蔵型冷え性

内蔵型冷え性とは、内臓が冷えてしまう冷え性のことを言います。
症状としては、次のようなものがあります。

  • おなかが冷える
  • 厚着をしても体が冷える
  • 風邪を何度も引いてしまう
  • 倦怠感
  • 冷えがひどく、動けなくなる

内蔵型冷え

冷え性が重症化すると…

東洋医学においては、冷えは「万病のもと」といわれています。

様々な病気を招く原因になるため、体が冷えないようにすることは、健康を保つうえで非常に重要なことです。

自律神経失調症、気管支炎、膀胱炎などの泌尿器科系の病気も冷えが原因とされています。

自律神経失調症

自律神経の乱れは白血球中の成分のバランスを乱します。

白血球の中にはリンパ球と顆粒球があります。

リンパ球の数が多くなるとアレルギー性の病気を引き起こしやすくなり、顆粒球が多くなると潰瘍やがんにかかりやすくなります。

冷えを放置すると深刻な病気に発展する可能性があるのです。

気管支炎

冷え性の人が気管支炎を起こす理由は、発汗作用が低下しているためです。

発汗作用が低下しているために、風邪を引いたときにも汗をかくことができなくて、体内に熱をこもらせてしまうのです。

こもった熱が出口を探して肺や気管支へと熱やすい分を運んでしまうことから、炎症を引き起こすと考えられます。

冷え性の人は発汗作用を促すことで気管支炎を予防することができます。

膀胱炎

冷えは、排尿など泌尿器系の期間に大きな影響を与えます。

特に下半身の冷えを放置することは膀胱炎の直接の原因になります。

膀胱炎になると、膀胱に細菌が溜まった状態になり、最近は排尿とともに体外に出ます。

ここで、膀胱炎になってトイレに行く回数が増えることを我慢してしまうと、体内にどんどん最近が溜まった状態になり、病気を悪化させてしまいます。

膀胱炎にならないように、冷え性対策をするとともに、膀胱炎になったら積極帝に排尿するようにしましょう。

男性の冷え性

冷え性は女性特有のものではなく、男性の冷えも少なくありません。

男性の約6割が体の冷えを感じているものの、冷え性対策を行っている人は少ないのが現状です。

冷え性対策を行っている人が少ないのは、冷え性=女性がなるものという意識があるのかもしれません。

女性特有といわれるゆえんは、一般に女性は男性比べて、皮下脂肪ことが多いことが挙げられます。

熱を通しにくいという性質を持っている脂肪は、同時にいったん冷えると温まりにくい性質を持っています。

そのため、統計的にも女性のほうが男性よりも冷え性に悩まされやすいのです。